子供の遊び場とコンパクトシティ。

昔、公園でサッカーをしていておじさんに怒られた事がありました。娘さんに少し当ててしまったんです。そのことはすごく申し訳無かったんですが、一方で不満もあります。

公園って大体がもう球技禁止になっていますよね。公園にはちいさな子も高齢の方もいるのでそれは当然なんですが、じゃあ場所を作ってくださいよという話です。中央公園なんかは広いところが多いでしょうが、遠いから普段の遊び場としては向かないし、交通費が必要になるとお金を持っている人しか外で遊べないってことになってきます。小学校のグラウンドも、中学生に上がると防犯の点から利用は難しいですし、そもそもクラブなんかも使うので勝手が悪いんです。

大人は若いやつは運動しなくなったとか根性がないとかのたまいますが、こういう環境の変化と背景事情を知ってほしいですね。運動しなくなったかという話についてはインターネットの拡大とかそっちの事情も関わってくるんですが、遊び場がない、遊びにくくなっていることは確かです。

昔は、どこでも遊べたはずです。神社や、団地の駐車場や、家の前の道路だって。でも、今は怒られちゃうので遊べません。実際危険ですし、他人の物を壊したら親御さんが賠償しなければならなくなるでしょう。ですからなおさら、大人には子どもたちがどこで遊んでいいのか、目一杯遊べる場所がどこなのかという線引きをはっきりさせる義務があるんです。

これからは人口減少で、コンパクトシティ化がどんどん進んでいかざるを得なくなるでしょう。その都市計画を考えるとき、こどもたちがのびのびと過ごせる場所を、ちゃんと作っていかなければなりません。